モデル地区としての実践
上幌向町会の実践
本年度は町会の空き地に雪捨て場を確保できたところから、生活道路を共有する班で【やって みよう】と合意できる班を募ったところ、2箇所の希望がありました。
市からローダーとロータリー車、運搬用のダンプを業者に依頼し一日で終了することができま した。当初は 、住民各世帯から費用を拠出してもらう予定でしたが、雪捨て場が近かったため、 班会費で消化できる金額ですみ該当する住民に喜ばれました。試験的に取り組んだ事業でしたが、今後取り組む班は増えるものと思われます。
課題は、雪捨て場が狭いため多くの要請にはこたえることができません。やはり、費用がネック になりそうです。
そこで、まちづくり委員会の事業として、ひばり町内会をモデルとして高齢弱者の支援に取り組むことにいたしました。実践を報告いたします。
地域の状況
※240戸の住宅があるが、まだ100戸位の更地が点在している。
※要支援者の状況【独居高齢者(70歳以上)・高齢者(80歳以上)・病弱者】
☆要支援者総数(37)
☆対応状況
・業者依頼・・・・・(7)
・ご近所依頼・・・・(10)
・自 力・・・・・・(8)
・ボランティア依頼・(15)
方 策
1、生活道路の雪を空き地に移動する
年2回程度実施し、除雪業者が道路の雪を空き地近くに寄せ集め、市のロー タリー車で空き地に飛ばす。ロータリー車の費用は無料であるが、業者には燃 料代程度を支払いする。費用は全て町内会一般会計に予算化している。
2、除雪ボランティアを編成
これまで、ふれあい事業として独居高齢者を対象に町内会役員が中心になっ て行ってきたが、近年、高齢及び病弱世帯が多く見られることになったため、 仮称【除雪隊】なる組織を編成した。隊員を募集し負担にならない作業量とし て実施に踏み切った。
☆作業の条件
@ 除雪は、除雪業者が間口に置いていった雪と玄関までの雪に限る。 A 謝礼程度の金額をガソリン代として拠出していただく。
B 町内会で購入(まちづくり委員会から一部補助)した除雪機及び人 力をもって行うが、すでに除雪機を持っている世帯についてはそれを 使わせていただく。
児童からこんな絵をいただきました
各町内会を通じて、利用しやすい場所を選定していただき100軒近くの世帯に協力していただいています
モデル活動3年目(平成19年度)
登録者の募集からはじめました。募集要領については、情報紙10号に掲載されていますが、今のところ反応が芳しくありません。紙面ではなく直接言葉で勧誘することが一番効果的であることが分かっていますので、状況を見ながら進めるつもりでおります。
まちづくり委員会の活動とは別に対象者を特定した活動内容でボランティア組織を立ち上げようとするお話もあり、住民のニーズに合わせた活動が展開されることを期待しています。
募集要領は下記にリンクされています。クリックしてください
こい沼は石狩川の三日月湖です。これまで農業用水として使われておりましたが、今では農業基盤整備が進み使われなくなりました。今でも渡り鳥が飛来するなど豊な自然が残っている貴重な沼です。
しかし、沼の周りには背高な植物が生い茂り、水辺には近づく事できなかったことから、岩見沢市や関係する役所と相談し整備計画を立てました。この度、整備の一環として観察台を設けることに致しました。これで、住民のお散歩コースには新たな楽しみ場所ができたことになります。
その他の地域の環境整備としては、国道と平行に流れる利根別川の整備と健康作りを兼ねたお散歩道路の整備も住民の要望として持ち上がっています。
子ども110番の家の設定
サークル等文化活動の紹介を情報紙で行い、文化連盟や同好会の活動を活発化させた。
適当な場所がなく事務所の設置に手間取り住民との情報交換がスムースに図られなかった。
3年目には何とか目途がついたため仮事務所(委員の自宅)という形で事務所を設置した。
8月から町内会館の一室を借りて事務所を構え、週3回委員の配置を行い情報の収集および事業の推進業務を行うことができるようになりました。
モデル活動1年目(平成17年度)
DIG(災害図上訓練)を通して、児童生徒や住民が安心して安全に暮らしていくために、『何ができるか』『何をなすべきか』をみんなで考えてみる講習会です。
この日は、中学生や地域の住民・関係者が40名ほど集まり、特に災害弱者の対応についてのVTRを観たあと、ゲーム感覚で自分たちが住んでいる災害対策について検討しました。
参加者はいろいろな意見を出し合い、3時間半の講習をアッいう間に過ごしておりました。 中学生は主要な戦力です。また、将来の地域防災対策には今日の学習が活かされるものと信じます。
実 践
岩見沢市には、緑ヶ丘共和国というモデル地区があります。今年は【わっしょい祭り】というイベントを初めて企画し、5つの町内会が力を合わせて交流を行いました。どの地域も手探りの活動を続けている事から、報告を兼ねて交流会を実施しました。
町内会の枠を超えて一つのイベントを実施するには、意識の落差もあり苦労るようです。しかし、知らない人たちが集まり一つの目的のために力を合わせたことは、企画が成功した以上の成果があったようです。
このモデル地区事業には、それこそモデルがありません。失敗することも調査研究の趣旨に合致することから、とにかく住民自治意識を高めることであれば【とにかくやってみよう】精神が大切でることを確認しました。
11月26日(日)午前10時震度6強の地震が発生したとの想定で防災訓練が行われました。約400名の参加者は一時避難所に終結した後、徒歩あるいはバスで中学校に避難しました。
この訓練には、市役所防災担当・消防署・警察署・自衛隊にも支援していただき、消火訓練・救助訓練・救命訓練・搬送訓練も行いました。
各町内会では、それぞれの担当係りが活躍し、特に情報収集班による参加者の確認及び給食給水班は避難所でのおにぎり作りや豚汁の配給で活躍しました。
好天に恵まれ計画はすべて混乱もなく終えることが出来ましたが、厳寒・悪天候・宿泊・大人数ともなれば、どのような状況になるかも予想がつきました。地域住民にとっても防災担当役員にとっても大変意義のある事業であったと考えています。
実 践
資料の収集及び開設場所の設定の問題があり、困難なことであった。4月に仮事務所が設けられたことから臨時に立ち上げ、8月に正式な事務所が開設し一般公開に至った。
多目的ホールの一角に事務机・パソコン・コピー機・電話を置かせて頂きました。食卓テーブルも水道施設もあり、少人数の会議や住民との交流・情報収集の場として活用できます。
国の危機的な財政難から地方へも負担が求められ、これからは国や道、市町村に私たちの生活向上の取り組みを期待する事はできなることが予想されます。
岩見沢市では5年前から「市民が主役の行政」を目指して、「住民自治」への取り組みが検討されてきました。将来的に今までのような住民サービスの形が取れなくなることから、限りあるお金を住民が必要としていることに住民の裁量で使う道を取れないかと模索しておりました。
「住民自治」への取り組み計画の中に、【市からの交付金支出の変更】がありました。
※ 目 的、硬直化した使いかたと報告事務の簡素化・自由度のある資金とし 事業の 直しができる・住民主体のまちづくりにきっかけとしたい
※
モデル地区として調査研究したい
※ まちづくり委員会に一括交付
※ 今後この方向は変わらない
この度「モデル地区」に、今まで交付していたお金を一括交付されることになりました。上幌向地区には合計約260万円です
”本当に自由に使っていいの・・・” と言いたくなるところですが、これは【地域づくり推進交付金】といって、今まで町(内)会事業に入っていた補助金・交付金・手数料・報償費を一括交付するので自由に使ってくださいと言うのです。
その事業とは「広報配布」「議会便り配布」「グリーンネット通信配布」「行政事務」「わが町支援事業」「敬老事業」「ふれあい除雪」「公園管理」「地域子ども会」の9事業です。
それでは何も変わらないではないか、という事になりますが、町(内)会ではこの交付を受けるために、事前事後に申請書や報告書の提出を求められ、また、使途制限があるため使い方としては多少の不自由さを感じておりました。
【書類の提出を簡素化する】【使途は問わない】【住民の創意で事業を見直してみてはどうでしょう】というのです。今までも使い道を拘束されない事業費の一部を町(内)会の一般会計に繰り入れて活用してまいりました。これからは全額を流用できることになります。
しかし、今年度については町(内)会予算はすでに決まっていることから、事業の見直しについては今年一年をかけて論議してゆく必要があります。それにしても、例年行ってきた事業を見直し変更することは簡単ではないかもしれません。
これまでは、【これだけ保障しますからこの事をやってください】という役所からの住民サービスでした。【少ない予算だが住民の考えで住民の都合のいいように使ってください。】【お任せします】となれば住民側にボールが投げられたことになります。それを受け止め行動するのは住民ということになります。さて、どうしましょう・・・・・
岩見沢市としては、このような方法を拡充するため、各地区協(近隣町内会をまとめた組織)にまちづくり委員会を立ち上げるよう働きかけています。しかし、立ち上げることによってどのような課題やメリットがあるのかが明確でないため、住民の盛り上がりは今ひとつという現状です。
当モデル地区においても、一括交付は新たな取り組みであり戸惑いを隠せませんが、ボールを受け取った以上何らかの動きをする必要があります。
上幌向地区では、各組織を地区協中心に統合し連携しやすいようにしようと考えているようです。そのことにより役員の負担も軽減され事業の見直しも図られることと思われます。
いま改めて、【まちづくりとは、住民自らの意思と行動によって住みやすい環境を創ること】を確認する必要があります。
適当な場所がなく事務所の設置に手間取り住民との情報交換がスムースに図られなかった。
3年目には何とか目途がついたため仮事務所(委員の自宅)という形で事務所を設置した。
資料の収集及び開設場所の設定の問題があり、困難なことであった。仮事務所が決まったことから立ち上げに至った。
3、交流場所の開設
気軽に集える場所の設置がアンケートに強く求められていた。典型的な小住宅地で あるためか、商店も少なく、食堂・喫茶店等集える場所がないのが現状である。町内 会館・学校も開放されて趣味・同好会として積極的に活用されているが、気軽に交流 できる場所の設置は必要と考える。
2、人材バンク体制の構築
当初から、支援希望者を募り身近なところから体制を整えようと考えていたが、積 極的な取り組みを行わずに現在に至る。しかし、高齢弱者の除雪支援では各町内会に おいて有効な体制を整え実施している。今後、広い分野における支援体制を構築して 行く必要がある。
モデル活動2年目(平成18年度)