事業2
  ひばり町内会では、独居高齢者の交流会に子どもを招待しそば打ち体験をしました。 そば打ちの指導には地域の人材(そば打たんかい)に全面的にお願いし、4つのグルー プに分かれてわいわいと賑やかに体験しました。
  食べながらも交流しましたが、太さの違いが面白く話題に花が咲きました。
  

   
事業1
  例年、子ども育成会では、稲作体験学習をしております。田植えから始まり収穫では 昔の脱穀方法なども体験し、収穫祭には独居高齢者を招待しお餅つきをしながら交流を 楽しんでいます。
  今年は別に、お年寄りの指導を受けながらスイカ・サツマイモ・ポップコーンの栽培 に取り組んでみました。更地を耕した畑でしたけれど、結構な収穫があり子どもたちは 喜んでいました。
子どもとお年寄りの交流促進 
   

モデル地区としての実践

上幌向町会の実践
   本年度は町会の空き地に雪捨て場を確保できたところから、生活道路を共有する班で【やって みよう】と合意できる班を募ったところ、2箇所の希望がありました。
  市からローダーとロータリー車、運搬用のダンプを業者に依頼し一日で終了することができま した。当初は 、住民各世帯から費用を拠出してもらう予定でしたが、雪捨て場が近かったため、 班会費で消化できる金額ですみ該当する住民に喜ばれました。試験的に取り組んだ事業でしたが、今後取り組む班は増えるものと思われます。
  課題は、雪捨て場が狭いため多くの要請にはこたえることができません。やはり、費用がネック になりそうです。

 岩見沢市は豪雪地帯として知られています。石狩湾からの季節風によってもたらされる降雪量は平均7メートル平均と言われます。
 当地域は振興住宅地であり、宅地も狭くまた空き地もないため、雪の捨てる場所の確保が大きな課題です。特に、降雪時には車道を確保するために除雪車が間口に大量の雪を置いて行きます。.
 近年、高齢者や病弱者の増加が見られ雪の始末に苦痛を感じる人が多くなりました。こんな事から、雪の始末の事でご近所との関係が悪くなったなどと笑えない状況にもなっております。
 定期的な排雪が解決策になるのですが、運搬用のトラックを使用するとなればある程度の住民負担(行政が負担すべきとの声もある)が必要になります。
 一町内では住民の合意を図る機会を設けて解決しようとしたが、住民各世帯の置かれた状況が異なるため、なかなか合意に至らない現状です。
 問題解決の一つに、近くに雪捨て場を確保すれば、負担費用の軽減を図ることができるため、市に働きかけている現状です。

 そこで、まちづくり委員会の事業として、ひばり町内会をモデルとして高齢弱者の支援に取り組むことにいたしました。実践を報告いたします。

地域の状況
    ※240戸の住宅があるが、まだ100戸位の更地が点在している。
    ※要支援者の状況
【独居高齢者(70歳以上)・高齢者(80歳以上)・病弱者】
        ☆要支援者総数(37)
         ☆対応状況
          ・業者依頼・・・・・(7)
          ・ご近所依頼・・・・(10)
          ・自  力・・・・・・(8)
          ・ボランティア依頼・(15) 

方 策

   1、生活道路の雪を空き地に移動する
     年2回程度実施し、除雪業者が道路の雪を空き地近くに寄せ集め、市のロー      タリー車で空き地に飛ばす。ロータリー車の費用は無料であるが、業者には燃     料代程度を支払いする。費用は全て町内会一般会計に予算化している。
               
   2、除雪ボランティアを編成
     これまで、ふれあい事業として独居高齢者を対象に町内会役員が中心になっ      て行ってきたが、近年、高齢及び病弱世帯が多く見られることになったため、     仮称【除雪隊】なる組織を編成した。隊員を募集し負担にならない作業量とし     て実施に踏み切った。                    
      
     ☆作業の条件
      @ 除雪は、除雪業者が間口に置いていった雪と玄関までの雪に限る。        A 謝礼程度の金額をガソリン代として拠出していただく。              B 町内会で購入(まちづくり委員会から一部補助)した除雪機及び人          力をもって行うが、すでに除雪機を持っている世帯についてはそれを         使わせていただく。
               


冬期の除雪対策
 カイコの飼育経験をもつ方から、住民に呼びかけてみようという提案で、カイコの飼育プロジェクトを立ち上げました。小学校にもお願いし希望者を募ったところ、4組の児童と親御さんが希望してきましたので、8月7日に卵から孵った体長1cm程のカイコ20匹を渡して育てていただきました。
 今では、飼育する人もなく、目にする機会もないカイコです。日々成長し、繭を作る様子を観察した事は素晴らしい体験であったと思われます。
 大人の飼育者も数人いて、繭は相当な数になりました。そこで、希望者にお渡しし民芸品を作って楽しんでいただきました。来年はもっと希望者が多くなることを事でしょう。

児童からこんな絵をいただきました

駅に掲示板を作成しました。いろいろな情報を掲示できるものです。
掲示板の作成
児童生徒が犯罪に巻き込まれる事件が多発している事から、健康づくりをかねた散歩を登下校時間にしてもらおうという活動です。25名の隊員が編成されました
おさんぽ隊の編成と実施

各町内会を通じて、利用しやすい場所を選定していただき100軒近くの世帯に協力していただいています

おさんぽ隊小学生と交流
今年度の計画

   第1グループ
    ●コミュニティー情報紙の発行(4回)
    ●ホームページの作成
    ●事務局体制の構築
    ●人材バンク登録者の募集

   第2グルー

    ●おさんぽ隊の推進
    ●地域自主防災の推進
    ●交通・防犯危険箇所マップの制作
    ●鯉沼の環境整備の取り組み

   第3グループ
    ●子どもの健全育成と学校・地域の連携
    ●子どもとお年寄りの交流推進
    ●文化活動の推進


9号 10号の発行・・・ トップページ情報紙からお入りください
 今年も小学生と交流をしました。児童全員が私たちの活動を理解しており、顔なじみになった隊員も多く、全体集会では特に「裕也」というお散歩犬も参加したことから和やかに交流できました。 特別に一年生と給食を共にして交流もしましたが、隊員からの質問にはてきぱきと受け答えをしていました。
情報共有コミュニティー紙の発行

モデル活動3年目(平成19年度)

 登録者の募集からはじめました。募集要領については、情報紙10号に掲載されていますが、今のところ反応が芳しくありません。紙面ではなく直接言葉で勧誘することが一番効果的であることが分かっていますので、状況を見ながら進めるつもりでおります。
 まちづくり委員会の活動とは別に対象者を特定した活動内容でボランティア組織を立ち上げようとするお話もあり、住民のニーズに合わせた活動が展開されることを期待しています。
  募集要領は下記にリンクされています。クリックしてください

人材バンクの取り組み


 こい沼は石狩川の三日月湖です。これまで農業用水として使われておりましたが、今では農業基盤整備が進み使われなくなりました。今でも渡り鳥が飛来するなど豊な自然が残っている貴重な沼です。
 しかし、沼の周りには背高な植物が生い茂り、水辺には近づく事できなかったことから、岩見沢市や関係する役所と相談し整備計画を立てました。この度、整備の一環として観察台を設けることに致しました。
これで、住民のお散歩コースには新たな楽しみ場所ができたことになります。
 その他の地域の環境整備としては、国道と平行に流れる利根別川の整備と健康作りを兼ねたお散歩道路の整備も住民の要望として持ち上がっています。

こい沼の整備(観察台の設置)

子ども110番の家の設定

自主防災計画の作成
いつ、どこで起こるか分からない自然災害において、初期段階における具体的な地域の活動を全住民で共有するものです。

サークル等文化活動の紹介を情報紙で行い、文化連盟や同好会の活動を活発化させた。

文化活動の推進 
事務局体制の構築

適当な場所がなく事務所の設置に手間取り住民との情報交換がスムースに図られなかった。
3年目には何とか目途がついたため仮事務所(委員の自宅)という形で事務所を設置した。
8月から町内会館の一室を借りて事務所を構え、週3回委員の配置を行い情報の収集および事業の推進業務を行うことができるようになりました。

情報共有コミュニティー紙の発行

  情報紙創刊号〜5号 活動計画、身近な情報、問題提起、各活動の報告・
  臨時号1、2号 地域にあるサークル・同好会の紹介、アンケートの結果集約と考察。
除雪機の寄贈も2件あり、3台を手分けして廻っています。写真の大型除雪機では巡回すると90分の時間がかかります。二人で組んで安全に注意しながら行っています。
人カイコ飼育プロジェクトの取り組み
募集要領へのリンク
自主防災訓練

モデル活動1年目(平成17年度)


 DIG(災害図上訓練)を通して、児童生徒や住民が安心して安全に暮らしていくために、『何ができるか』『何をなすべきか』をみんなで考えてみる講習会です。
 この日は、中学生や地域の住民・関係者が40名ほど集まり、特に災害弱者の対応についてのVTRを観たあと、ゲーム感覚で自分たちが住んでいる災害対策について検討しました。
参加者はいろいろな意見を出し合い、3時間半の講習をアッいう間に過ごしておりました。 中学生は主要な戦力です。また、将来の地域防災対策には今日の学習が活かされるものと信じます。

防災マップ講習会の開催

実 践

アンケートの実施
  まちづくりに関する意識調査を全世帯20歳以上を対象に実施
    アンケート項目及び集計結果・分析については、トップページ(アンケート)からお    入り下さい
子どもの健全育成と学校・地域の連携を図る活動を推進し、全住民の理解と協力を図るものです。
 
上幌向地区コミュニティー推進会議の充実 
6号 7号 8号の発行 
情報共有コミュニティー紙の発行
おさんぽ隊小学生と交流
 おさんぽ隊は隊員が散歩によって自らの健康維持に努めながら、子どもたちとの挨拶によって、子 どもたちにあんぜんと安心を与えることを目的に編成されているものです。現在24名の方が参加されています。
 小学校のほうから、お世話になっている皆さんと交流を持たせてほしいとの依頼があり、セレモニーや給食と共にして交流を深めました。
地域防災講習会

  10月15日(日) 講師を招いて上幌向コミュニティー推進会議主催の『地域防災講習会 』が 開かれました。参加者は、小学生・中学生・父母・教師・地域住民ですが、当委員会と しても支援いたしました。
  阪神淡路地震や中越地震の具体例から『あなたはこのような時どのような行動をとるか』 と問いかけられ、グループに分かれた参加者で討論しました。講師の話では、各地で講習会 を開いたが、小中学生がこのようにたくさん参加した所はないのことでした。

 岩見沢市には、緑ヶ丘共和国というモデル地区があります。今年は【わっしょい祭り】というイベントを初めて企画し、5つの町内会が力を合わせて交流を行いました。どの地域も手探りの活動を続けている事から、報告を兼ねて交流会を実施しました。
 町内会の枠を超えて一つのイベントを実施するには、意識の落差もあり苦労るようです。しかし、知らない人たちが集まり一つの目的のために力を合わせたことは、企画が成功した以上の成果があったようです。
 このモデル地区事業には、それこそモデルがありません。失敗することも調査研究の趣旨に合致することから、とにかく住民自治意識を高めることであれば【とにかくやってみよう】精神が大切でることを確認しました。

他モデル地区との交流会

 11月26日(日)午前10時震度6強の地震が発生したとの想定で防災訓練が行われました。約400名の参加者は一時避難所に終結した後、徒歩あるいはバスで中学校に避難しました。
 この訓練には、市役所防災担当・消防署・警察署・自衛隊にも支援していただき、消火訓練・救助訓練・救命訓練・搬送訓練も行いました。
 各町内会では、それぞれの担当係りが活躍し、特に情報収集班による参加者の確認及び給食給水班は避難所でのおにぎり作りや豚汁の配給で活躍しました。
 好天に恵まれ計画はすべて混乱もなく終えることが出来ましたが、厳寒・悪天候・宿泊・大人数ともなれば、どのような状況になるかも予想がつきました。地域住民にとっても防災担当役員にとっても大変意義のある事業であったと考えています。

自主防災訓練

実 践

資料の収集及び開設場所の設定の問題があり、困難なことであった。4月に仮事務所が設けられたことから臨時に立ち上げ、8月に正式な事務所が開設し一般公開に至った。

ホームページの制作と開設

多目的ホールの一角に事務机・パソコン・コピー機・電話を置かせて頂きました。食卓テーブルも水道施設もあり、少人数の会議や住民との交流・情報収集の場として活用できます。


 国の危機的な財政難から地方へも負担が求められ、これからは国や道、市町村に私たちの生活向上の取り組みを期待する事はできなることが予想されます。
 岩見沢市では5年前から「市民が主役の行政」を目指して、「住民自治」への取り組みが検討されてきました。将来的に今までのような住民サービスの形が取れなくなることから、限りあるお金を住民が必要としていることに住民の裁量で使う道を取れないかと模索しておりました。

 「住民自治」への取り組み計画の中に、【市からの交付金支出の変更】がありました。
      
      ※ 目 的、硬直化した使いかたと報告事務の簡素化・自由度のある資金とし      事業の 直しができる・住民主体のまちづくりにきっかけとしたい
    ※    モデル地区として調査研究したい

   まちづくり委員会に一括交付

  ※ 今後この方向は変わらない

 この度「モデル地区」に、今まで交付していたお金を一括交付されることになりました。上幌向地区には合計約260万円です

 ”本当に自由に使っていいの・・・ と言いたくなるところですが、これは【地域づくり推進交付金】といって、今まで町(内)会事業に入っていた補助金・交付金・手数料・報償費を一括交付するので自由に使ってくださいと言うのです。
 その事業とは「広報配布」「議会便り配布」「グリーンネット通信配布」「行政事務」「わが町支援事業」「敬老事業」「ふれあい除雪」「公園管理」「地域子ども会」の9事業です。
それでは何も変わらないではないか、という事になりますが、町(内)会ではこの交付を受けるために、事前事後に申請書や報告書の提出を求められ、また、使途制限があるため使い方としては多少の不自由さを感じておりました。

 【書類の提出を簡素化する】【使途は問わない】【住民の創意で事業を見直してみてはどうでしょう】というのです。今までも使い道を拘束されない事業費の一部を町(内)会の一般会計に繰り入れて活用してまいりました。これからは全額を流用できることになります。

 しかし、今年度については町(内)会予算はすでに決まっていることから、事業の見直しについては今年一年をかけて論議してゆく必要があります。それにしても、例年行ってきた事業を見直し変更することは簡単ではないかもしれません。
 

 これまでは、【これだけ保障しますからこの事をやってください】という役所からの住民サービスでした。【少ない予算だが住民の考えで住民の都合のいいように使ってください。】【お任せします】となれば住民側にボールが投げられたことになります。それを受け止め行動するのは住民ということになります。さて、どうしましょう・・・・・

岩見沢市としては、このような方法を拡充するため、各地区協(近隣町内会をまとめた組織)にまちづくり委員会を立ち上げるよう働きかけています。しかし、立ち上げることによってどのような課題やメリットがあるのかが明確でないため、住民の盛り上がりは今ひとつという現状です。

当モデル地区においても、一括交付は新たな取り組みであり戸惑いを隠せませんが、ボールを受け取った以上何らかの動きをする必要があります。
 上幌向地区では、各組織を地区協中心に統合し連携しやすいようにしようと考えているようです。そのことにより役員の負担も軽減され事業の見直しも図られることと思われます。
 
 いま改めて、【まちづくりとは、住民自らの意思と行動によって住みやすい環境を創ること】を確認する必要があります。

交付金の一括交付制度の導入
事務局体制の構築

適当な場所がなく事務所の設置に手間取り住民との情報交換がスムースに図られなかった。
3年目には何とか目途がついたため仮事務所(委員の自宅)という形で事務所を設置した。

資料の収集及び開設場所の設定の問題があり、困難なことであった。仮事務所が決まったことから立ち上げに至った。

ホームページの制作と開設

3、交流場所の開設
  気軽に集える場所の設置がアンケートに強く求められていた。典型的な小住宅地で あるためか、商店も少なく、食堂・喫茶店等集える場所がないのが現状である。町内 会館・学校も開放されて趣味・同好会として積極的に活用されているが、気軽に交流 できる場所の設置は必要と考える。

1、除雪問題
  アンケートによると、高齢化による【除雪問題】に多くの関心が集まっていた。一 町会では住民の意見交換も行ったが、それぞれの置かれた環境が異なるため、排雪に かる費用の拠出になると意見が分かれ解決の糸口が見つからなかった。排雪にかかる 費用は雪捨て場を近くに設けることによって解決する可能性もあるが、最大の関心事 も解決には時間がかかる状況である。

2、人材バンク体制の構築 
  当初から、支援希望者を募り身近なところから体制を整えようと考えていたが、積 極的な取り組みを行わずに現在に至る。しかし、高齢弱者の除雪支援では各町内会に おいて有効な体制を整え実施している。今後、広い分野における支援体制を構築して 行く必要がある。  

未解決今後の課題
今年度の計画

   第1グループ
    ●コミュニティー情報紙の発行
    ●ホームページの作成
    ●事務局体制の構築

   第2グループ
    ●おさんぽ隊の推進
    ●地域自主防災の推進
    ●交通・防犯危険箇所マップの制作
    ●鯉沼の環境整備の取り組み

   第3グループ
    ●子どもの健全育成と学校・地域の連携
    ●子どもとお年寄りの交流推進
    ●文化活動の推進


モデル活動2年目(平成18年度